ベジブロスを活用したレトルト食品で、防災にも役立ち全ての人にとことん優しく
Q:レトルト食品を始めたきっかけは何ですか?
箸蔵とことんという地域交流拠点を立ち上げるにあたって、個性のあるものがほしいというところから、防災に関心をもってもらおうと考えました。防災にも役立ち、高齢者や子育て世代にも優しいものは何かなと考え、レトルト食品ということになりました。レトルト食品であれば、長期間保存がきくので、買ったまま忘れても1年以内であれば食べることができるし、調理方法も簡単なので時間のない朝ごはんの時にも使えますので、すべての方に活用できるのではと。よりおいしく食べようと思ったら、湯せんなりレンジなり加熱をすることも必要かと思いますが、災害時や非常時など、そのまま食べられるよう商品を仕上げています。Q:商品の中で、「ベジブロス」という言葉が使われていますが、どういったものですか?
これは、野菜のはしや根に近いところ、皮に近いところは栄養価が高いので、それをうまく活用しようということと、活用することで、食品ロスをなくそうというところから、野菜のそういった部分も使って出汁をとっています。Q:やわらか長ひじき大豆入りや、ゴロゴロ野菜の牛肉カレーなど商品の名前が特徴的ですが、どういう風に決めていますか?
商品の名前を見たときに、中身をいかに分かりやすく説明するかというところで、例えばカレーだったら、私たちの商品は野菜などの具の方がゴロゴロ多いのが特徴なので、「ゴロゴロ野菜の牛肉カレー」と。中身が明確に分かるようにしようという風に決めています。Q:商品はどのように作っていますか?
できるだけ三好市産や地域の野菜を使うようにして、調理場で調理した後、中の具材に偏りがないよう手作業でレトルト専用のパックへつめて、真空パックします。その後高温殺菌の機械で圧をかけて無菌状態にし、私たちの手でパッケージをつけて完成です。高圧で形が崩れてしまう具材もあるのですが、そういったときはあらかじめミキサーで混ぜてクリーム状に出すなど、野菜そのものの特色はなるべくそのまま活かせて出そうとしています。そういった面では、小さい子どもでも食べられるような離乳食も作っています。最終的にはおいしくなかったらいかんので、味も大事にはしていますが、まずは健康にいいものを意識しています。