池田町の歴史と寄り添う、銘酒「今小町」
Q:中和商店の成り立ちを教えて下さい。
1802年創業で、当初はきざみたばこの製造業をしていました。大正末期にたばこが専売制となり酒造業に変わりました。酒造業としては現在4代目で、初代の中村和右衛門の名をとったので中和商店といいます。きざみたばこの工場の蔵をそのまま利用した酒蔵は創業当時のままです。敷地の隣は三芳菊酒造の酒蔵で、このように酒蔵が隣り合っているのは全国でも珍しいそうです。Q:三好市では酒蔵が複数ありますが、理由を教えて頂けますか?
まず、いいお米が取れること。そして水がいい。また、冬に冷え込むという気候も酒作りに向いています。仕込みは毎年11月末から3月末に行います。現在、兵庫県但馬の杜氏が来ており、もう22年にもなります。Q:「今小町」というお酒の名前の由来を教えて下さい。
由来は2説あります。ひとつは、三代目中村和右衛門の母親が「イマ」という名前の美人だったそうで「今小町」とのこと。もうひとつは、そのイマがお琴をしていて、琴の曲で「今小町」というのがあって、そこからとったとのこと。その他の酒の銘柄の「穣」は杜氏の名前より命名しています。Q:三好市池田町のお祭りの四国酒まつりにも関わっているそうですね。
当時の商工会議所青年部の会長が「地域おこしのためになにかやろう」と言って始めました。酒をひとつの媒体にして、池田町にもっと沢山の人に訪れてもらうことを目的としています。初期は近隣の人が中心でしたが、13回目になる今年(H24年)では、三好市以外の来訪者が9割を占める様になりました。