薪の火と手作業で作られる、昔ながらのお醤油
Q:創業はいつ頃ですか?
大正2年。初代が池田町の真鍋本家に修行に行って開業したんや。最初から醤油と味噌を作っとって、僕は4代目になる。横浜や徳島市で仕事をしていたんやけど、数年前に家業を継ぐために戻ってきた。水が綺麗で美味しいけん、この辺りは醤油製造業が7、8軒昔はあったんやって。Q:お醤油の特徴を教えて下さい。
池田町の醤油は甘めでこくがあるのが特徴で、うちはその昔からの作り方を続けて味を守っとる。守っているというより、このやり方でないとできん、というのが正解やな。Q:昔からのお醤油の作り方を教えて頂けますか?
まず、気温が低い11月から3月頃に蒸した大豆と炒った小麦を混ぜる。そこに種麹を加えて3、4日寝かせる。これを塩と水と一緒に木の樽に仕込んでもろみを作って、2、3年寝かして熟成させるんや。Q:醤油以外に甘酒も人気があるそうですね。
甘酒に使っている麹も全て手作り。米を室(むろ)に入れて、手で揉む作業を繰り返して4日間程で出来る。最近は塩麹の人気の影響か、大阪から麹について問い合わせがあったよ。